2交替制と3交替制のメリット・デメリットとは

看護師の勤務体制には、一般的に「2交替制」と「3交替制」があります。

まず、2交替制について解説しましょう。2交替制は、1日の勤務を「日勤」と「夜勤」の2つに分けて働く勤務形態です。日勤は朝から夕方まで、夜勤は夕方から翌朝までという具合になります。この制度の良いところは、勤務の切り替えが1日2回だけなので、生活リズムが比較的安定しやすいことです。また、夜勤の時間が長いため、夜勤手当が多くもらえることもメリットの1つです。しかし、長時間勤務になるので体力的な負担が大きいのが難点といえます。

一方、3交替制は1日の勤務を「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3つに分けます。それぞれの勤務時間が短いので、2交替制に比べて体力的な負担が少ないのが特徴です。特に、夜間の勤務が2つに分かれるので、長時間の夜勤による疲労が軽減されます。ただし、勤務の切り替えが1日3回あるため、生活リズムが不規則になりやすいというデメリットも覚えておきましょう。

どちらの制度にもメリット・デメリットがあるので、病院によって採用している制度が異なります。中には両方の制度を併用している病院もあるようです。自分の生活スタイルや体力に合った勤務体制を選ぶことが大切です。2交替制は連休が取りやすく、まとまった休暇を楽しみたい人に向いています。反面、夜勤の負担が大きいので、体力に自信がある人向けかもしれません。3交替制は勤務時間が短いぶん、仕事と私生活のバランスを取りやすいという見方もあります。